糖尿病で入れ歯の傷が心配な方へ|治療・調整時の注意と相談目安|伊豆歯科|名古屋市北区の歯医者

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糖尿病で入れ歯の傷が心配な方へ|治療・調整時の注意と相談目安

糖尿病で入れ歯の傷が心配な方へ|治療・調整時の注意と相談目安

血糖値の変動を指摘された時期に、入れ歯の相談をどう進めるか


内科で血糖値の変動を指摘されたばかりで、以前の入れ歯では歯ぐきに傷ができた。奥歯で噛みにくくなっていても、歯科医院へ足が向きにくいのは自然なことです。この記事では、受診前に整理したい服薬や体調の情報、調整後に傷や違和感が出たときの相談目安、毎日の手入れをまとめました。内科と歯科の両方に相談しながら、無理のない進め方を探せます。


この記事の要点まとめ


  • 血糖値の変動や服薬、過去の傷について内科・歯科に伝え、治療時期を相談します。
  • 入れ歯の痛む場所や動作を記録し、装着後も当たり具合を歯科で確認します。
  • 傷の拡大や腫れ、発熱があれば受診し、日々の入れ歯と口の清掃方法も確認します。

糖尿病で血糖値が変動しているとき、入れ歯治療はどう相談する?


糖尿病は全身の病気ですが、口の中の炎症や歯周病とも関わりがあると知られています1。ただ、血糖値が揺れているからといって、入れ歯の相談そのものを先送りにする必要があるとは限りません。進め方は、体調・口の状態・処置の内容をあわせて歯科医師が判断します2。


受診前に伝えたい血糖値の変動・傷の経過・服薬内容


次の4点をメモにしておくと、初回の相談がスムーズです。


  • 直近の内科受診で指摘されたこと(検査結果の控えがあれば持参)
  • 低血糖を起こした経験と、そのときの様子
  • 薬やインスリンの名前と服用・注射の時刻(お薬手帳が便利です)
  • 以前の入れ歯で傷ができた場所と、落ち着くまでの経過

数値の上下だけで「今は受けられない」と自分で決めず、そのまま見せてください。


食事や糖尿病の薬は自己判断で変えず、低血糖への備えを確認


「歯科に行く日は朝食を抜く」「薬を一回飛ばす」といった自己流の調整は、低血糖を招くことがあります1。予約の際には診療時間と、普段の食事や服薬のタイミングを伝えましょう。食事や薬を変える必要があるかどうかは、内科の主治医に確認するのが確実です。普段持ち歩いているブドウ糖なども持参し、診療中に冷や汗やふらつきを感じたら遠慮なく声をかけてください。


内科の主治医に確認したい治療時期と体調の伝え方


主治医には「血糖値の変動が続く今、入れ歯の作製や調整を進めてよいか」「口に傷があるときの注意点」「歯科へ伝えておくべき病状や検査値」を尋ねておくと安心です。必要に応じて、歯科医師から主治医へ情報提供をお願いし、連携しながら進めることもあります2。


入れ歯の作製・調整で、歯ぐきの傷を繰り返さないために


以前の傷を確認してから、型取りと装着後の調整へ


傷が残ったまま型取りをすると、腫れた状態の歯ぐきの形が写し取られることがあります。そのため、まずは傷や粘膜の状態を確認し、今の入れ歯の調整で対応できるのか、作り直しを検討するのかを相談するのが一般的な流れです2。新しい入れ歯は、装着後に当たり具合の確認と調整を何度か重ねるのが通常です3。装着した日を「完成」ではなく「調整の始まり」と考えておくと、通院の見通しが立てやすくなります。


部分入れ歯・総入れ歯が痛いときは、痛む動作と場所を伝える


部分入れ歯でも総入れ歯でも、「痛い」の中身は人によって違います。


  • 噛むと特定の場所が痛む
  • 肉など弾力のある食べ物で歯ぐきが痛む
  • 部分入れ歯を取り外すとき、留め具をかけた歯が痛む
  • 入れているだけでヒリヒリする

どの動作で、どこが痛むのか。鏡で赤くなった場所を見てスマートフォンで撮っておくと、診察で伝えやすくなります。


部分入れ歯が入らない・ぱこっと浮くときは無理に押し込まない


しばらく外していた部分入れ歯が入らなくなった、噛むとぱこっと浮く。そんなときに力任せにはめたり、やすりで自分で削ったりするのは控えてください。歯ぐきや留め具をかける歯に負担がかかり、新たな傷につながることがあります3。浮くのは食事中か、会話中か、朝起きたときかを記録し、適合の状態を歯科医院で診てもらいましょう2。


調整後に口の中に傷ができたら|症状別の相談目安

調整後に口の中に傷ができたら|症状別の相談目安

噛むたびに同じ場所が痛むなら、入れ歯の当たりを相談


調整直後の軽い違和感は、数日のうちに気にならなくなることもあります。一方で、同じ場所が擦れ続ける、痛くて食事を避けてしまう、着脱のたびに傷つくといった場合は、当たりが残っているかもしれません3。次の予約を待たずに連絡して大丈夫です。受診当日、可能であれば少し前から入れ歯を装着しておくと、当たった跡が確認しやすくなります2。


傷が広がる・腫れる・発熱する場合は受診を急ぐ


次のような変化は、早めの受診をおすすめする目安です。


  • 傷が2週間ほどたっても小さくならない
  • 出血や腫れが増えてきた、膿が出る
  • 熱が出てきた

飲み込みにくい、顔まで腫れるなど強い症状があれば、速やかに医療機関へ相談してください。糖尿病では感染への抵抗力が下がることがあるため1、口の傷の様子は内科の主治医にも共有しておきましょう2。


「糖尿病なら口の傷は治らない」と決めつけない


糖尿病の足の傷や長引く慢性の傷については、栄養面からの研究が行われています45。ただ、対象となる傷の種類も条件も口の中とは異なり、その結果を入れ歯による傷の経過にそのまま当てはめることはできません。傷の経過は、血糖の状態や傷の原因、入れ歯の当たり方によって個人差があります。長引く傷はそのままにせず、歯科医院で原因を確かめることが、次の一手を考える材料になります3。


毎日の手入れと、名古屋市で無理なく続ける入れ歯の確認


入れ歯と歯ぐきを別々に清掃し、保管方法も確認する


入れ歯は毎食後に外し、流水の下で入れ歯用ブラシを使って洗います。研磨剤入りの歯みがき粉は表面に細かな傷をつけることがあるため、使わないのが一般的です。残っている歯は普段どおり歯みがきを行い、歯ぐきや舌もやわらかいブラシでやさしく清掃しましょう3。洗浄剤の種類や夜間の保管方法は入れ歯の材質で異なるので、どの方法が合うかは歯科医院で確認しておくと安心です2。


口の乾きや入れ歯の下の赤みにも目を向ける


糖尿病のある方では、入れ歯の下の粘膜が赤くなる入れ歯性口内炎や、カビの一種による口腔カンジダ症がみられる割合が高いとする報告があります6。口の乾き、赤み、ひりつき、白い付着物が続くときは、市販薬で様子を見続けるより歯科で診てもらうほうが確実です。どの状態にあたるかは、診察で判断します3。


名古屋市で相談する際は通院予定と衛生管理の疑問も伝える


お仕事のシフトや内科の受診日を先に伝えておくと、調整後の確認日を組み立てやすくなります。名古屋市で入れ歯の相談先を探している方のなかには、器具の衛生面が気になる方もいるでしょう。当院を含め、相談先を選ぶ際には、治療器具の滅菌(高圧蒸気滅菌器・タービン専用滅菌器)、口腔外バキューム、空気清浄機の設置、使い捨て製品の使用など、衛生管理について確認するとよいでしょう。気になる点は診療前に質問してください。院長の伊豆は、定期健診と専門的なケアを歯の健康を保つ方法の一つと考えています。まずは内科で質問メモを確認し、今の入れ歯を持って歯科で相談することが、次の一歩の目安です。


よくある質問


Q. 血糖値が高めの日でも、入れ歯の調整は受けられますか?


A. 調整の内容やその日の体調によって判断が変わります。当日の体調や測定値、食事・服薬の状況をそのまま伝えてください。不安があれば予約時に相談し、内科の主治医の意見も確認しておくと進めやすくなります。


Q. 総入れ歯でも傷はできますか?


A. 総入れ歯でも、歯ぐきへの当たり方や噛み合わせの変化によって傷ができることがあります。顎の骨や歯ぐきの形は少しずつ変わるため、痛みがなくても定期的に適合を確認することをおすすめします。


Q. 糖尿病があってもインプラントは選択肢になりますか?


A. 血糖コントロールの状態や全身の健康状態を踏まえて検討されるのが一般的です。インプラントは、顎の骨に人工の歯の根を埋め込む外科処置を伴う自費診療(公的医療保険が適用されない治療)です。一般的には、検査・手術から人工の歯を装着するまでに3〜6ヵ月程度、通院は5〜10回程度かかることが多く、骨を補う処置が必要な場合はさらに期間が延びます。費用は一般的に1本あたり30万〜50万円程度と幅があります。これは一般的な相場であり当院の費用ではありません。当院の費用は診察のうえでご案内します。


主なリスク・副作用として、次のようなものがあります。


  • 手術後の痛み、腫れ、内出血
  • 傷口からの細菌感染
  • インプラント周囲炎(インプラントのまわりの歯ぐきや骨に起こる炎症)
  • インプラントが骨としっかり結合せず、やり直しが必要になること
  • まれに、神経の損傷による唇やあごのしびれ、上あごの空洞(上顎洞)への影響

糖尿病で血糖コントロールが不安定な場合は、傷の治りが遅れたり、感染やインプラント周囲炎が起こりやすくなったりすることがあります。治療後も定期的なメンテナンスを続けることが、長く使うための前提になります。内科の主治医と歯科医師の両方に相談したうえで選びましょう。


Q. 入れ歯の費用はどれくらいかかりますか?


A. 保険診療の入れ歯のほか、材質や設計の選択肢が広い自費診療の入れ歯があります。自費診療の入れ歯は、一般的に十数万〜数十万円程度と幅があります。これは一般的な相場であり当院の費用ではなく、実際の費用は医療機関により異なります。当院の費用は診察のうえでご案内します。


自費診療の入れ歯は、一般的に検査・型取りから装着までに1〜3ヵ月程度、通院は4〜6回程度が目安で、装着後も当たり具合を確かめる調整のために数回の通院が必要になることが多いです。口の状態や入れ歯の種類によって、期間や回数は変わります。


起こりうるリスク・副作用として、装着したばかりの時期の痛みや歯ぐきの傷、違和感、話しにくさ、留め具をかける歯への負担などがあります。また、歯ぐきや顎の骨の形が変わることで合わなくなり、調整や作り直しが必要になることや、材質によっては破損した際の修理に時間や費用がかかることもあります。


費用だけでなく、毎日の装着感や手入れのしやすさ、長く使うための調整のしやすさも含めて比べると判断しやすくなります。


参考文献


1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/

2. 公益社団法人 日本歯科医師会 https://www.jda.or.jp/

3. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth

4. Moore ZE, Corcoran MA, Patton D. Nutritional interventions for treating foot ulcers in people with diabetes. The Cochrane database of systematic reviews (2020). PMID: 32677037 / DOI: 10.1002/14651858.CD011378.pub2

5. Santo ACSDE, Sugizaki CSA, de Morais Junior AC, et al. Impact of oral nutritional supplement composition on healing of different chronic wounds: A systematic review. Nutrition (2024). PMID: 38696907 / DOI: 10.1016/j.nut.2024.112449

6. Martorano-Fernandes L, Dornelas-Figueira LM, Marcello-Machado RM, et al. Oral candidiasis and denture stomatitis in diabetic patients: Systematic review and meta-analysis. Brazilian oral research (2020). PMID: 32965459 / DOI: 10.1590/1807-3107bor-2020.vol34.0113


伊豆 修

歯科医師


伊豆歯科

院長

伊豆 修

▶ 監修者プロフィール

経歴
1996年
愛知学院大学歯学部卒業
1997年
桃花台歯科勤務
2000年
伊豆歯科医院勤務
2001年
伊豆歯科開業(継承)
資格・所属学会
名古屋市立楠小学校学校歯科医
名古屋市介護認定審査会委員
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