こんにちは。伊豆歯科です。
前回は生えてきた親知らずを放置するデメリットについて解説しましたが、そもそも親知らずが生えてこないことに対して、不安を感じている方もいるのではないでしょうか?
親知らずは人によって生えてこないケースも多いのですが、なかにはそれを放置してしまい、口腔状態の悪化につながる例もあります。
今回は親知らずが生えてこない原因や、埋まっている親知らずの状態について詳しくお話していきます。
■親知らずが生えてこない原因
親知らずが生えてこない原因は、親知らずが生える顎のスペースが足りないこと、親知らずがもともと存在しない、親知らずが歯ぐきの中に埋まっている、3つのパターンに分かれます。
◎親知らずが生えるスペースがない
親知らずが歯肉の中に存在していても、顎が小さく十分なスペースがないために生えてこないことがあります。また、親知らずが斜めや横向きに位置していることで、正常に生えてこないこともあります。このような状況では、親知らずが隣の歯を押し出したり、歯ぐきを刺激して痛みを引き起こしたりすることも多いです。
◎親知らずが存在しない
遺伝的な要因により、そもそも親知らずが存在しないケースもあります。日本人で親知らずが存在しない割合は様々な説がありますが、体に異常があるわけではありません。
◎親知らずが歯ぐきの中に埋まっている
親知らずが完全に歯ぐきの中に埋まっている場合は、見た目ではわかりません。歯科医院での定期検診などでレントゲンを撮った際にわかることが多いです。特に問題がない場合は様子見となることもありますが、ほかの歯を押しているなどの場合もあり、治療が必要になる場合もあります。
■生えてこない親知らずを放置するとどうなる?
親知らずが顎の骨の中に完全に埋まっており、痛みや腫れなどの症状がない場合は、そのままでも問題ないことがあります。しかし、斜めや横向きに埋まっている場合は周りの歯に悪影響を及ぼし、歯並びや噛み合わせに問題が生じる可能性があります。このような場合は抜歯を検討することが大切です。
また、親知らずの周りに嚢胞(のうほう)という袋ができ、感染によって痛みや腫れが生じている場合は、放置せずに抜歯と検査が必要です。嚢胞が進行すると徐々に大きくなり、顎の骨や歯の根元を溶かすことで、歯の動揺や歯並びの異常が生じる可能性があります。
親知らずが生えずに不安を感じる場合は、歯科医院で画像検査を受け、適切な対処法を相談することをおすすめします。
■まとめ
親知らずが生えない原因は、顎の骨の大きさにより親知らずが生えるスペースがないことと、歯ぐきに埋まってしまっていることが挙げられます。親知らずが生えてこないまま放置すると、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼしたり、嚢胞という病変が起きたりする可能性があります。
親知らずが生えずに不安を感じる方は、一度歯科医院で適切な検査を受けましょう。
伊豆歯科では、親知らずが生えてこない場合の診察も承っております。親知らずが生えないことにお悩みの患者様には、専用の歯科CTで画像検査した後、必要に応じて衛生管理を徹底した環境で処置いたします。奥歯のあたりに腫れや痛みを感じる方、親知らずが生えず不安に思う方は、ぜひ一度ご相談にお越しください。