歯周病は歯みがき不足だけが原因じゃない! 見落とされがちな要因とは?|伊豆歯科|名古屋市北区の歯医者

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歯周病は歯みがき不足だけが原因じゃない! 見落とされがちな要因とは?


皆さん、こんにちは。名古屋市北区の伊豆歯科です。


12月のコラム「歯周病はなぜ起こる? 原因と『なりやすい人』の特徴」でも解説した歯周病の原因ですが、歯みがき不足だけに気を取られているかたも少なくないです。


しかし実は、歯ぎしり・食いしばりや噛み合わせの異常といった、一見関係なさそうなクセやお口の状態も、歯周病を進行させる大きな要因になることがあります。


今回はこの「見落とされがちな原因」に焦点を当て、なぜ歯周病が悪化するのか、どのように対策できるのかをわかりやすく解説いたします。


■歯ぎしり・食いしばりが歯周病の原因になる?


◎歯ぐきや骨に過剰な負担がかかる

寝ている間の歯ぎしりや、日中の無意識な食いしばりに覚えはありませんか?


これらの習慣は、歯に通常以上の力がかかり続けるため、支えている歯ぐきや顎の骨にダメージを与えることがあります。その結果、歯を支える骨が徐々に吸収され、歯周病が進行しやすくなってしまうのです。


◎歯が揺れやすくなる→炎症が進む

強い力を受け続けた歯は、歯周組織に微細な傷を作ります。そこに歯垢内の細菌が入り込むと、炎症が拡大して歯周病が急速に悪化することがあります。


歯みがきを頑張っているのに歯ぐきが腫れたり、歯が揺れてきたという患者様には、歯ぎしりが隠れた原因になっているケースもあります。


◎ストレスで悪化しやすい

歯ぎしり・食いしばりはストレスと密接に関係しています。仕事や育児などで緊張状態が続くと、睡眠中に強い力が加わり、歯周病リスクが高まります。


◎歯ぎしり・食いしばりの改善方法

ナイトガード(マウスピース)で歯を守る


就寝中に装着して、上下の歯が直接当たらないようにすることで、歯にかかる過剰な力を効果的に分散します。


これにより、歯のすり減りや歯ぐき・骨へのダメージを軽減でき、歯周病の進行抑制が期待できます。顎関節の負担軽減にもつながり、朝の顎のだるさが改善することもあります。


日中の「グッと噛むクセ」への気づきと修正


仕事中や集中している場面では、無意識のうちに食いしばりが生じることも少なくありません。「上下の歯は普段離れている状態が正常である」ことを意識し、舌を上顎につける姿勢(TCH改善)を習慣化するだけでも、噛む力のコントロールに役立ちます。


噛み合わせの検査、治療を併用


顎の動きのバランスが悪いと、一部の歯に力が集中しやすくなります。当院では顎関節の状態も含めた検査を行い、必要に応じて噛み合わせや歯並びへのアプローチをご提案する場合があります(※一部治療は自費診療となります)。


■悪い噛み合わせが歯周病の原因になる?


◎特定の歯に負担が集中する

歯並びがデコボコ・ガタガタしていると、噛んだときに力が均等に伝わりません。一部の歯だけが強い力を受け続けることで、骨が弱りやすくなり、歯周病が進行することも。


◎磨きにくさ→プラークが溜まる

悪い噛み合わせでは歯みがきの毛先が届きにくい場所ができ、むし歯や歯周病の原因菌が増殖しやすくなります。「しっかり磨いているのに歯周病が治らない」という患者様の中には、噛み合わせが改善されていないケースが少なくありません。


◎噛む力のバランスが崩れる→顎関節にも影響

歯周病だけでなく、顎のだるさや頭痛、肩こりを引き起こす場合があります。全身の不調につながることも見逃せません。


◎悪い噛み合わせの改善方法

矯正治療で噛み合わせそのものを改善する


歯並びが乱れていると、一部の歯だけに強い力が集中し、歯周病が悪化しやすくなります。


ブラケット矯正やマウスピース矯正などで噛み合わせを適切な位置へ導くことで、歯にかかる力が均等になり、歯ぐきや顎の骨が受けるストレスの軽減を目指せます。さらに清掃性も向上し、歯周病菌がたまりにくい環境づくりにもつながります。


噛み癖の改善で負担をリセット


片側ばかりで噛むクセは、その側の歯ぐきに負担が集中し、骨が痩せやすくなります。

「左右均等に噛む」ことを意識するほか、食事中の姿勢や頬杖など顎の位置に影響する習慣を見直すことで、力のバランスが整い、歯周病の進行を抑える効果が期待できます。


歯周治療との同時進行で効果を高める


歯周病の炎症が強いままでは、噛み合わせの治療効果が発揮されにくい状態です。歯周病治療で細菌の量を減らし、歯ぐきと顎の骨が安定したタイミングで噛み合わせへアプローチすることが、長期的な健康を守るポイントです。


歯周治療と矯正治療の併用により、見た目の改善だけでなく、しっかり噛める機能性を保ちやすくなります。


■まとめ


歯周病は「歯みがき不足=原因」と思われがちですが、実は歯ぎしり・食いしばりや悪い噛み合わせが関係していることも多い病気です。


歯を支える骨や歯ぐきに一部だけ過剰な力が加わることで、炎症や骨の吸収が加速してしまいます。歯周病治療では、お口全体のバランスを考えた診断とケアが欠かせません。


「歯周病がなかなか改善しない」「歯が揺れてきた」という方は、力のかかり方や噛み合わせに問題が隠れていないか、一度チェックしてみませんか?当院では患者様お一人おひとりに合わせた治療をご提案いたします。


伊豆歯科
歯科医師
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