親知らずの抜歯後は、口の中の状態がいつもと違うため、普段の生活が少し不便になることがあります。
今回は、親知らずの抜歯後には何を食べたらいいのか、おすすめの食事はあるのかなど、皆様が気になる点を解説します。
親知らずの抜歯後の食事で注意すべき点も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
■親知らずの抜歯後(当日)の食事について
親知らずの抜いたその日は、食事の内容に十分な配慮が必要となります。なぜなら親知らずを抜いた部位は、大きな傷を負っている状態と同じだからです。
そのため親知らず抜歯後(当日)の食事としては、以下のようなものがおすすめです。
◎噛まずに飲み込めるもの
親知らずを抜いた当日は、お粥や雑炊、ヨーグルトなど、ほとんど噛まずに飲み込める食品がおすすめです。
◎常温で刺激の少ないもの
熱いものや辛いものは、患部を刺激して傷の治りを遅らせることがあるため、常温で刺激の少ない食品が、親知らずの抜歯後にはおすすめです。
【注意点】
親知らずの抜歯後(当日)の食事は、傷口に対して刺激を与えないことが優先されます。栄養を摂ることを優先すると、“噛まずに飲み込める”という条件を満たしにくくなり、結果として傷の治りを遅らせるリスクが高まります。
例えば、うどんならあまり噛まずに飲み込めるし、天ぷらや油揚げをトッピングするくらいなら大丈夫だろうと考えていると、抜歯窩(歯を抜いたあとの穴)からの出血が止まらなくなったり、腫れが強くなったりすることがあります。
■親知らずの抜歯から数日間の食事について
親知らずの抜歯後、2日目以降は、傷口が少しずつ癒えていくのに合わせて、食事の内容も変えていくと良いでしょう。具体的には以下のような食事がおすすめです。
◎やや歯応えのあるもの
うどんやそば、そうめんといった麺類は、適度な歯応えがあるので、親知らずの抜歯後、2日目以降から摂取するのがおすすめです。ご飯は普段通りに炊くのではなく、雑炊やリゾットという形で食べた方が望ましいです。
◎栄養価の高いもの
親知らずの抜歯後から1週間程度は、傷口が治癒する重要な期間であるため、栄養面にも配慮しましょう。
例えば、栄養価が高いたまごをうどんやそば、雑炊などに溶かしたり、ゆで卵という形で摂取したりすると、患部に過度な刺激を与えずに栄養をしっかり摂れます。
お肉に関しても煮込みハンバーグのような調理法で摂取すれば、抜歯の翌日以降でも問題なく食べられます。
【注意点】
親知らずの抜歯後、翌日以降は、食材を細かく刻む、やわらかく煮込むなど、調理法に配慮することで、傷口のトラブルを回避しやすくなります。
こうした調理法の工夫が困難である場合は、無理に歯応えのある食べ物を摂取しようとはせず、傷口が安定するまでは、噛まずに飲み込めるもの、刺激の少ないものを積極的に摂るようにしてください。
■気になる症状が現れたらすぐに主治医へ連絡
親知らずの抜歯後は、2~3日をピークに腫れや痛みがひいていきます。患部からの出血は、親知らずの抜歯後30分程度で止まるのが正常です。これらを踏まえたうえで気になる症状が現れたら、すぐに親知らずの抜歯をしてもらった歯科医師に相談しましょう。
とくに親知らずの抜歯後の食事の摂り方が悪かったり、口腔ケアの仕方が不適切であったりした場合は、早急に改善が必要です。
■まとめ
今回は、親知らずの抜歯後のおすすめの食事や注意点について名古屋市北区の伊豆歯科
が解説しました。
親知らずを抜いた当日は、基本的に噛まずに飲み込めるもの、刺激の少ないものを摂取するようにしてください。また、お口の中に大きな傷口がある状態で硬い食べものや熱い食べものを食べることは避けましょう。
親知らずを抜いた翌日以降も1週間程度は、栄養価に配慮しつつ、患部に刺激を与えにくい食品を選ぶことが大切です。親知らずの抜歯後の食事の内容や患部の症状に不安を感じたら、できるだけ早く歯科医院に相談するようにしましょう。