「フッ素は子どもだけ」は間違い?大人の歯にも嬉しいフッ素の効果とは?|伊豆歯科|名古屋市北区の歯医者

〒462-0065
愛知県名古屋市北区喜惣治1丁目157

トピックス TOPICS

「フッ素は子どもだけ」は間違い?大人の歯にも嬉しいフッ素の効果とは?


むし歯予防への効果が科学的にも証明されているフッ素。子どものむし歯予防に利用されるイメージが強いかと思いますが、大人にも同様の効果が期待できます。


そのためむし歯を予防したい方は、大人になってからもフッ素を引き続き活用していきましょう。


そこで今回は、子どもだけでなく大人にもむし歯予防効果が期待できるフッ素の特徴や効果を高めるためのポイント、濃度などを名古屋市北区の伊豆歯科がわかりやすく解説をします。


フッ素の効果に関心がある方はこのコラムを参考にしてみてください。


■そもそもフッ素とは?


フッ素とは、「F」で表される元素で、「C」炭素や「H」水素と同じく、自然界に広く存在しています。私たちが普段、口にしている食品にも含まれており、意識的にも無意識的にも日々フッ素を摂取しているのです。


このようにフッ素は人工的に作られた物質ではなく、それ自体が特別な毒性を持ったものではありませんので、健康被害が気になる方はご安心ください。


◎フッ素が豊富に含まれる食品

フッ素は、次の食品にたくさん含まれています。


  • 干ししいたけ

  • にぼし

  • 味噌

  • お茶の葉

  • わかめ

  • 海苔(のり)など


これらはあくまで一例で、その他にもさまざまな食品にフッ素は含まれています。フッ素を効率良く摂取したいという方は、上記の食品を積極的に摂るのもおすすめです。


◎フッ素は食べるもの?

ここでひとつの疑問が生まれます。フッ素は、歯磨き粉などを介して歯に作用させるものであり、食べるものではないのでは?と感じている方も多いことでしょう。


確かに、それは正しいです。ただし、フッ素には大きく分けて2つの効果があるのです。


それは「むし歯予防効果」と「丈夫な歯や骨を作る効果」です。この2つを分けて考えることで、フッ素への理解が深まります。そこでまずはフッ素のむし歯予防効果から考えていきましょう。


■フッ素によるむし歯予防効果


フッ素によるむし歯予防効果としては、歯を修復する、歯を強くする、むし歯菌の活動を抑えるという3つが挙げられます。


◎歯を修復する(再石灰化の促進)

私たちの歯は、むし歯菌によって歯質が溶ける脱灰(だっかい)と歯質が修復される再石灰化(再石灰化)の2つの現象が繰り返し起こっています。


食事をすると、お口の中が酸性に傾くため脱灰が起こり、むし歯菌の攻撃を受けやすくなります。食後にフッ素入りの歯みがき粉でブラッシングすると、食べかすや歯垢を取り除けるだけでなく、フッ素による歯の再石灰化作用が促進されるのです。


具体的には、唾液中に存在しているリン酸カルシウムを歯に引き寄せて歯質の修復を促します。


◎歯を強くする(フルオロアパタイトの形成)

歯の修復が起こる際、フッ素が近くにあると歯質が強くなります。これは歯の再石灰化の過程でフッ素が歯の表面のエナメル質の中に入り込むからです。


このときに生じるエナメル質の構造をフルオロアパタイトと呼び、通常のエナメル質の構造であるハイドロキシアパタイトより酸への抵抗力が高くなることから、むし歯予防に寄与するのです。


◎むし歯菌の活動を抑える

フッ素には、一種の抗菌作用も期待できるため、むし歯菌の活用抑制という効果が得られます。むし歯菌の元気がなくなり、歯を溶かす酸の産生量も減少する傾向にあります。


■フッ素の効果を高めるためのポイント


フッ素によるむし歯予防効果は、以下のポイントに留意することで高められます。


◎高濃度のフッ素を使用する

市販の歯みがき粉は、最大1500ppm(実質的には1450ppm)までフッ素を配合できます。


  • 歯が生えてから5歳までは1000ppm

  • 6歳以降のすべての方は1500ppm


を目安にフッ素入り歯みがき粉を選ぶと良いでしょう。この値は、日本口腔衛生学会や日本小児歯科学会が推奨するものです。


◎フッ素を継続的に使用する

フッ素入り歯みがき粉は、継続的に使用しなければ適切な効果が得られにくいです。毎日の歯みがきではフッ素入り歯みがき粉を使用することを習慣化しましょう。


◎歯科医院でのフッ素塗布を受ける

歯科医院では、9000ppmのフッ素が配合されたジェルを歯面に塗布する処置が受けられます。これを3~4ヶ月に1回くらいの頻度で受けることで、フッ素によるむし歯予防効果をさらに高めることができます。


■フッ素には丈夫な歯や骨を作る効果もある


最後に、フッ素を摂取する効果について確認しておきましょう。前半でもお伝えした通り、フッ素には丈夫な歯や骨を作る効果も期待できます。なぜなら私たちの歯や骨は、フッ素が重要な構成要素のひとつとなっているからです。


大人の方に関しては、歯の発育ではなく、骨の代謝という観点で、フッ素の摂取を意識しておくことも、健康維持の一助となります。ただ、フッ素は食品の多くに含まれているミネラルの一種であることから、健全な食生活を送っていれば極端に不足することは少ないです。


■まとめ


今回は、フッ素は子どもだけでなく大人にもむし歯予防効果が期待できる物質であることをお伝えしました。


フッ素には歯を修復する、歯を強くする、むし歯菌の活動を抑える効果が期待できますので、毎日の歯みがきでしっかり活用するようにしましょう。それと併せて定期的なフッ素塗布を受けることで、フッ素によるむし歯予防効果はさらに高まります。


伊豆歯科
歯科医師
⇒院長の経歴はこちら