歯ぐきの腫れや出血は歯周病の始まり?段階別・歯周病の症状について|伊豆歯科|名古屋市北区の歯医者

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歯ぐきの腫れや出血は歯周病の始まり?段階別・歯周病の症状について


「歯みがきの時に歯ぐきから血が出た」「歯ぐきが赤く腫れてる気がする…」


そんな症状は歯周病の始まりかもしれません。歯ぐきに炎症反応が起こる歯周病は、進行するとさらに深刻な症状を引き起こすことから、早期に治療を始めるのが望ましいです。


そこで今回は、歯周病の症状について、病気の段階別に名古屋市北区の伊豆歯科が詳しく解説します。ご自身の歯周病が今どの段階にあるのか気になる方は、このコラムを参考にしてみてください。


■そもそも歯周病とは?


歯周病とは、お口の中に常在する歯周病菌が異常繁殖することで発症する病気です。歯の周りや歯周ポケットの中に形成された歯垢や歯石を住処として、歯周病菌が繁殖し、歯ぐきに炎症反応をもたらします。


歯周病は自然に治ることがなく、放置していると進行していく病気なので、歯ぐきに何らかの症状が認められたら、すぐに歯科医院を受診しましょう。

以下に紹介する症状でセルフチェックもできますので、ぜひ確認してみてください。


■歯周病の症状を段階別に解説


歯周病は、歯肉炎、軽度歯周炎、中等度歯周炎、重度歯周炎の4つに大きく分けられます。


◎歯肉炎(しにくえん)

歯肉炎は、歯周病による炎症反応が歯ぐき(=歯肉)だけにとどまっている段階です。正常な歯ぐきはきれいなピンク色をしていますが、歯肉炎を発症すると、歯ぐきが赤く腫れてブヨブヨしてきます。歯ブラシでブラッシングした際には、歯ぐきからの出血が認められるのも歯肉炎の特徴です。


【セルフチェック】


  • 歯ぐきが赤く腫れる

  • 歯ぐきから血が出る


◎軽度歯周炎

歯肉炎を放置していると、やがては歯周炎(ししゅうえん)へと移行します。歯周炎は、歯周病による炎症反応が歯ぐきだけでなく、歯根と骨の間にある歯根膜(しこんまく)や歯槽骨(しそうこつ)にまで広がった段階です。


ただし、軽度の歯周炎であれば、歯肉炎の症状が少し強くなる程度で、深刻な変化はまだ見られません。歯ぐきが少し下がる、4mm以上の歯周ポケットが形成される、口臭が強くなるなどの症状は、軽度歯周炎で見られます。


【セルフチェック】


  • 歯ぐきが赤く腫れる

  • 歯ぐきから血が出る

  • 歯ぐきが下がる

  • 歯周ポケットが深くなる(4mm以上)

  • 口臭が強くなる


◎中等度歯周炎

歯周炎が中等度まで進行すると、歯ぐきや歯根膜、歯槽骨の破壊が進んでいきます。その結果、歯ぐきが大きく下がり、歯根面が露出するようになります。また、歯がの支えが脆弱となることから、歯が少しぐらついたり、硬い食べ物や弾力性の高い食べ物が噛みにくくなったりします。中等度の歯周炎では、口臭はさらに強くなるでしょう。


【セルフチェック】


  • 歯ぐきが赤く腫れる

  • 歯ぐきから血が出る

  • 歯ぐきが大きく下がって歯根面が露出する

  • 歯周ポケットがさらに深くなる

  • 歯がぐらついて食べ物を噛みにくくなる

  • 口臭がさらに強くなる


◎重度歯周炎

重度の歯周病では、歯が大きくぐらついて、今にも脱落しそうな状態となります。歯ぐきには炎症反応に伴う腫れに加えて、細菌の活発な活動による膿が排出されます。歯が浮いたような感覚になったり、食べ物を噛んだ時に痛みを感じたりするのも重度歯周炎の特徴的な症状です。


【セルフチェック】


  • 歯ぐきが赤く腫れる

  • 歯ぐきから血が出る

  • 歯が大きくぐらつく

  • 歯ぐきから膿が出る

  • 歯が浮いたような感覚を覚える

  • 噛んだ時に痛みを感じる


■歯周病は自覚症状に乏しいって本当?


ここまでの症状を見ると、歯周病というのは発症した時点で気付きそうなものです。なぜなら歯肉炎の段階でも歯ぐきが赤く腫れ、ブラッシング時に血が出ているとわかることもあるでしょう。


けれども実際は、自分の歯ぐきがもともとどんな色をしているのか覚えていない人が多く、ブラッシング時の出血も痛みを伴わないため、気にせず看過するケースがほとんどなのです。ここでポイントとなるのが「痛み」です。


私たちは基本的に「痛い」という危険信号が出た時に、医療機関への受診を検討することが多いですよね。そのため、自覚症状がない初期の歯周病は発見が遅れがちです。上述したように、歯周病で噛んだ時の痛みや歯ぐきから膿が排出する症状が現れるのは、末期の段階に至ってからです。


その時になって歯科医院を受診し、歯周病治療を始めても手遅れとなるケースは珍しくありません。それだけに歯周病は、普段から歯ぐきの健康状態に意識を向けて、早期発見・早期治療を心がけることが何より重要となります。セルフチェックで取り上げた症状がひとつでもある場合は、まずは歯科医院を受診するようにしましょう。


■まとめ


今回は、歯周病の症状を段階別に解説しました。歯周病は、歯肉炎と歯周炎の2つに大きく分けられ、前者は歯ぐきの腫れや出血だけにとどまります。


歯周炎に移行すると、軽度、中等度、重度の段階別で異なる症状が見られ、重症化するほど深刻になっていくことがわかります。そんな歯周病は早期に発見できれば、治療もシンプルになり、なおかつ短期間で終わらせることが可能となります。


歯ぐきに何らかの症状が見られる方は、名古屋市北区の伊豆歯科までご相談ください。


伊豆歯科
歯科医師
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