こんにちは。伊豆歯科です。

失った歯を補うために、患者様の口の形に合わせて作成される入れ歯ですが、使用していると様々なお悩みが出てくることがあります。噛みにくさやずれ、金属アレルギー、お手入れの方法など、入れ歯に関する疑問や不安を抱えている方は少なくありません。

この記事では、入れ歯に関するよくあるお悩みにお答えします。これから入れ歯を使用する予定のある方や、入れ歯を使用していてお悩みを感じている方はぜひご覧ください。

Q.入れ歯をしたいのですが周りからの見た目が気になります。

A.入れ歯をしていることが外見からわかる場合があります。特に保険適用内の入れ歯は、「レジン」と呼ばれるプラスチック素材で作られており、金属のバネを使って本来の歯に装着される仕組みになっています。プラスチックの義歯の色が本来の歯とわずかに異なることや、金属のバネの存在から、周囲の人に気づかれる可能性があります。

一方で、自費診療で作成する入れ歯は、より自然な見た目を実現できる可能性が高くなります。これらの入れ歯は、コバルトクロムやチタンプレートなどの幅広い金属素材を使用して作られます。金属素材を用いることで、本来の歯との親和性が高まり、見た目の違和感も軽減されます。

Q.入れ歯を入れると噛みにくくなったりよく外れたりすると聞きました。

A.入れ歯を使っていくうちに噛みにくくなったり、よく外れたりする原因は、主に口の中の状態の変化や入れ歯の劣化です。年齢とともに顎の骨が徐々に痩せていく減少が起こると、以前はぴったり合っていた入れ歯が緩くなることがあります。

入れ歯を支えている歯や歯肉にむし歯や歯周病などのトラブルが生じると、適合が悪くなる可能性もあります。

入れ歯自体も咀嚼により表面がすり減り、かみ合わせが変化することで、使用していくうちに劣化します。また、レジンなどの入れ歯の材料は経年劣化によって変形することがあり、口の中のフィット感が失われる可能性があります。

このような問題を予防するために、入れ歯を作成したら定期的に歯科医院でメンテナンスを受けましょう。メンテナンスでは入れ歯の裏側に素材を追加するリラインや、ひび割れなどに対する部分修正、かみ合わせなどをおこなって、入れ歯のフィット感を微調整していきます。

Q.入れ歯を使用すると金属アレルギーになりますか？

A.金属アレルギーを持つ方が入れ歯を使用すると金属アレルギーを発症する可能性があります。金属アレルギーが起こると口の中の粘膜に扁平苔癬（へんぺいたいせん※）が発生したり、全身に発疹が起きたりすることがあります。

（※）扁平苔癬：皮膚や粘膜に炎症が起こることでできるわずかに盛り上がった発疹のこと

金属アレルギーが心配な方は、入れ歯を作成する前にパッチテストを受けることがおすすめです。パッチテストによって、どの金属に対してアレルギー反応を示すか事前に知ることができます。

テストの結果、金属アレルギーが判明した場合は、樹脂製のプラスチックなど、金属を使用しない素材で作成された入れ歯を選択できます。

もし入れ歯の装着後に金属アレルギーの症状が現れた場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。症状の程度や原因となる金属の種類に応じて、入れ歯の材料を変更したり、別の治療法を検討したりする必要があります。

Q.入れ歯は毎日洗浄する必要がありますか？

A.入れ歯は毎食後に必ず洗浄することが推奨されています。食事の後、入れ歯の内側には食べかすがたまりやすく、これを放置しておくと細菌が増殖する可能性が高いです。細菌の増殖はむし歯や歯周病の原因となり、口の中の健康を損なう恐れがあります。

入れ歯の洗浄には、入れ歯専用の歯みがき粉を使用しましょう。就寝前などで外したままにするときは、水中に保管し、入れ歯の乾燥を防ぐことが大切です。

■まとめ

入れ歯に関するお悩みは様々ですが、それぞれ適切な対処法があります。見た目のお悩みは自費診療の入れ歯で改善できる可能性があり、噛みにくさやずれは定期的なメンテナンスで対応できます。

金属アレルギーの心配がある場合は、事前のパッチテストや非金属素材の入れ歯を検討しましょう。また、入れ歯の清潔を保つためには毎食後の洗浄が重要です。

当院では、患者様一人ひとりのお口の状態を詳しく観察し、適切な入れ歯を提供いたします。機能性や審美性に優れた自費診療の入れ歯もご用意しており、自然な見た目や実用性を追求することも可能です。入れ歯に関するお悩みやご質問がございましたら、お気軽に当院にご相談ください。