「入れ歯が痛い」「入れ歯がずれる」これって仕方ないの?|合う入れ歯・合わない入れ歯について|伊豆歯科|名古屋市北区の歯医者

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「入れ歯が痛い」「入れ歯がずれる」これって仕方ないの?|合う入れ歯・合わない入れ歯について


失った歯を補う装置には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3種類があります。この中でも入れ歯は、患者様が自由に着脱できる唯一の装置であり、その点が利便性を高めることもあるのですが、デメリットに転じることもあります。


例えば「入れ歯が痛い」「入れ歯がずれる」といった症状は、着脱式の装置ならではのトラブルであり、どう対処したら良いのか迷われている方も多いことでしょう。


そこで今回は、入れ歯に関するトラブルや合う入れ歯・合わない入れ歯の違いについて、名古屋市北区の伊豆歯科が分かりやすく解説をします。


■合わない入れ歯の特徴【タイプ別】


ひと言で「合わない入れ歯」といっても、個々のケースで症状が異なります。ここでは合わない入れ歯の特徴を3つのタイプに大きく分けて解説します。


①合わない入れ歯の特徴:入れ歯が痛い

入れ歯を装着すると痛い、あるいは入れ歯で噛むと痛い場合は、入れ歯のプレート部分である義歯床(ぎししょう)の形や大きさが合っていない可能性が高いです。

例えば、義歯床が大きすぎると、必要のない部分の粘膜まで覆うことになり、不適切な刺激を与えます。


部分入れ歯を支えるための金具であるクラスプの形が悪いと、支えとなる歯を圧迫したり、想定外の方向に力を与えたりして痛みを生じさせます。


いずれにしても入れ歯が痛いのは、お口の健康に良くありませんので、早めに調整等を加える必要があります。


②合わない入れ歯の特徴:入れ歯がずれる

入れ歯の装着時には、痛みや違和感が生じないけれど、会話や食事の際に入れ歯がずれるという症状はよく見られます。これは患者様の顎の動きを想定せずに作られた入れ歯であるものと考えられます。


口腔周囲筋というのは、しゃべったり、食べ物を噛んだりする時に複雑な動きをみせます。この動きや変化に対応できるよう設計された入れ歯でなければ、会話や食事の際にずれてしまうのです。


③合わない入れ歯の特徴:入れ歯が取れる

入れ歯が取れる症状は、入れ歯がずれる症状よりも深刻です。お口の中の適合性がかなり低下していることを意味するため、入れ歯の調整や作り直しが必要になります。


入れ歯が取れる原因は、基本的に入れ歯がずれる原因と同じです。入れ歯の形態が口腔周囲筋の動きに追従できない、または今現在のお口の環境に合っていないことで、脱離を招きます。


■合っている入れ歯(良い入れ歯)の特徴


次に、合っている入れ歯の特徴を解説します。


①入れ歯装着時の違和感・異物感が少ない

入れ歯はとても大きな装置なので、装着時に違和感や異物感が生じやすいです。その感覚は、入れ歯を使用していく中で馴染んでいくものですが、合っている入れ歯ほど付け心地が良くなります。


②入れ歯をつけていてもしゃべりやすい

人と会話をしている時に、入れ歯がずれたり、外れたりしない場合は、お口の中にしっかりと適合していることを意味します。こうした合っている入れ歯は、発音・滑舌に与える影響も少なくなります。


③入れ歯でも食べ物を噛みやすい

食べ物を噛んだ時に、入れ歯の一部が浮いたり、歯や歯ぐきに痛みを感じたりするのは、合っていない入れ歯です。逆に、ご自身の歯のように食べ物が噛めるのは合っている入れ歯といえます。


このような特徴を備えた入れ歯を作るのは容易ではありません。なぜならお口の中はとても複雑で、会話や食事をする際に絶えず変化する器官でもあるからです。


それだけに入れ歯の製作は、お一人おひとりの状況を総合的に判断し、補綴治療の知識や経験が豊富な医師が行うことが大切なのです。


■当院の入れ歯の特徴


伊豆歯科では、入れ歯を作る際に以下の取り組みを行っております。


◎グルコセンサー(口腔機能測定)による咀嚼能力の評価

グルコセンサーとは、グルコースを含んだグミを約20秒間噛んだのち、唾液を採取してその成分を調べる検査方法です。グルコースがどれくらい分解されているかによって、咀嚼能力の程度がわかります。検査で不快な思いをすることはありませんのでご安心ください。


◎ゴシックアーチによる顎の動きの測定

上述したように、良い入れ歯は顎の動きに合わせて作られています。ゴシックアーチは、そんな顎の動きと噛み合わせの高さを測定する装置で、使いこなすには正しい技術と知識が求められます。当院の入れ歯治療では、ゴシックアーチによる測定も行っております。


■まとめ


今回は、「入れ歯が痛い」「入れ歯がずれる」といった症状の原因や合う入れ歯・合わない入れ歯の違いについて解説しました。


本文でも述べた通り、入れ歯はある意味で特殊な装置なので、精密な検査を行った上で入れ歯を作ることで、ずれたり外れたりするリスクを軽減できます。


入れ歯についてご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。


入れ歯を作る歯医者の選び方のポイントなどは、過去の入れ歯のトピックスもぜひ参考にしてみてください。


伊豆歯科
歯科医師
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